- さんかん
- I
さんかん【三冠】三つの栄冠。 三つの賞。IIさんかん【三澣・三浣】〔「澣」「浣」ともに洗う意。 中国の漢・唐代に, 旬日ごとに官吏が沐浴の休暇を賜ったことから〕上旬・中旬・下旬の称。 三旬。IIIさんかん【三竿】〔竹竿(ザオ)三本つなぎあわせた程度の高さの意〕日月が空のかなり高い所にあること。IV
「月~にして黒雲の中にかくる/堅田十六夜之弁」
さんかん【三管】(1)雅楽で使用する笙(シヨウ)・篳篥(ヒチリキ)・笛の総称。(2)「三管領(カンレイ)」の略。Vさんかん【三鑑】〔唐書(魏徴伝)〕為政者が手本とすべき三つのもの。 衣冠を正す鏡と, 世の移り変わりを知る歴史と, 是非を明らかにしてくれるすぐれた人物。VIさんかん【三関】〔「さんせき」とも〕(1)古代, 都の防備として置かれた三つの関所。 奈良時代には, 伊勢の鈴鹿(スズカ), 美濃の不破(フワ), 越前の愛発(アラチ)。 平安時代には, 愛発に代わり近江の逢坂(オウサカ)。(2)奥州の三つの関所。 常陸(ヒタチ)の勿来(ナコソ), 磐城(イワキ)の白河(シラカワ), 羽前の念珠(ネズ)。 奥羽三関。VIIさんかん【三韓】(1)古代, 朝鮮半島の南部に割拠した韓族の三部族の総称。 馬韓(バカン)・辰韓(シンカン)・弁韓(ベンカン)(弁辰(ベンシン))。(2)古代朝鮮の三国, 百済(クダラ)・新羅(シラギ)・高句麗(コウクリ)の総称。VIIIさんかん【参看】照らしあわせて見くらべること。IX「兵馬の大権を論ずる章に詳なり宜しく~す可し/明六雑誌 7」
さんかん【参観】(1)その場に出向いて, 仕事ぶりや授業などを見ること。「授業を~する」「父親~日」
(2)くらべ合わせて見ること。X「巻尾の正史摘節を~すべし/経国美談(竜渓)」
さんかん【山間】山の中。 山あいの地域。XI「~の僻地(ヘキチ)」
さんかん【山館】山中の宿。 山中の建物。XII「~野亭のくるしき愁も, かつは話の種となり/笈の小文」
さんかん【散官】⇒ 散位XIIIさんかん【算勘】(1)数量を数えること。 数の勘定。 計算。「知らぬ者の是程まで, ~商読書の/浄瑠璃・五十年忌(中)」
(2)算木の占いによって考えること。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.